彼女のねぎだく
【夫】
夫の夕食
私は意地汚いので、嫌いな食べ物が極度に少なく、普通に食卓に上がるもので食べられないものはまずありません。
正直言うと、苦いもの、例えばゴーヤとかは得意じゃないです。あとマレー料理で言うとラクサ系。でもまあ、日常生活を送っていて、「うわ、●●が入ってるよ……」てな思いをすることはまずないのです。
今日「見事にタマネギをよけつつ牛丼を食べる女の子」を見て驚愕。マンガかと思いました。というか、その神業を、すんごい普通の顔でやっていることに驚愕。彼女にとってはそれが日常なのだなぁと思いました。
夕食は「豚肉の塩焼き」「サラダ」「ごはん」「みそ汁」です。タマネギたっぷりです。
【妻】
わたしも好き嫌いはほとんどありません。
商売柄、なんでも平等に味見することができる点はとてもよかったと思います。
でも商売柄、ひとの好き嫌いをなかなか心から理解することはできない点は不利かもしれません。理論上はわかっているのですが、理解、共感はできていないのだと思います。
「甘いものが苦手だから、調理に砂糖、みりん、その他甘味料、さらに甘味の出るネギ類は使わないように」というオーダーを受けたことがあります。
理論上はわかっていますが…